2015年4月19日日曜日

Thomas Heatherwick 展示会





Thomas Heatherwick はロンドン出身のデザイナーで、その奇抜かつ合理的な発想から、現代のレオナルドダヴィンチとも呼ばれている。2010年に上海万博の英国パビリオンを手がけ、一躍有名になった。2012年のロンドンオリンピックでは聖火台のデザインも手がけた。そんな彼の作品の展示会がNational Design Centre で開かれていたのでいってきた。

111 Middle Road, 188969
6333 3737

写真の中の空洞は人が入れるようになっており、部屋の周囲にめぐったアクリル管の一本一本にはそれぞれ違った種類の植物の種子が入っている。これは世界中の植物の種子を保存する活動をしている「ミレニアムシードバンク」に影響されたものだそう。
アクリル管を通して昼間は自然の光を室内に取り込み、夜は室内の証明が外に放出され、幻想的な光景を創り出したとか。
ここにおいてあるのはミニチュアで、是非本物を観てみたかった。

Best Pavilion Award受賞。

建物、トーチ、橋、テーブル、その他多彩な作品が並んでいるが、どれもなるほど、と思わされてしまうような面白さを持っている。
南アフリカの美術館のプロジェクトでは、穀物サイロを取り壊した跡地に美術館を建設するはずだったが、古いサイロをそのまま生かして建物を作る計画になっているとかで、デザインが展示されていた。個性的で美しく、コスト面でも環境面でもよいときている。

彼のユーモアがよく現れているのが毎年送っていたクリスマスカード。

切手でクリスマスツリーを表したり、














リースを作ってみたり、すっかりデザインの一部にしてしまっている。無駄なく、美しい発想。











他にも色々あって、とても充実した展示会だった。

ちなみに翌週、彼がシンガポールで初めて手がけたというNTUの新校舎(Learning Hub)にも行ってきた。(NTUの敷地はかなり広く、探すのにはちょっと手間取った。)

NTU (Nanyang Technological University)
50 Nanyang Ave, 639798
67911744 
(Nanyang Link付近)



すでに一部公開しているという情報だったが、実際にはまだ工事中だったので、外から写真をパシリ。
丸いのが幾つも重なってできたような構造で、通称「Dim Sum」だとか。
確かにあの雲を湯気に見立てると、中で美味しそうな小籠包が蒸し上がっていそうな。。














入り口から覗いた内部の写真。


手すりの曲線が美しい。






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