2015年6月25日木曜日

ラマダン時のマレー粥

今月17日から始まったイスラム教断食の月、ラマダン。
この一ヶ月の間は日の出から日没までの間、飲食、喫煙、性交は禁じられている。

断食をしている知り合いのマレー系シンガポーリアンのおばちゃんに
『あなた、この時期モスクで配られるBubur (お粥)を食べたことある?』
と聞かれた。確かにラマダンが始まってからモスクの前に行列ができているのを見かけるが、信者、又は金銭的に食事をとる余裕のない人たちへの配給だと思っているので自分が頂こうとは考えたこともない。

ところが、
『あれはみんなの為なのよ。モスクによって味が違うの、この近くのモスクのは美味しいのよ。中国人だって並んでる。食べたことがないのなら、どうしてもあなたに食べてほしい。10分待ってて、あなたの為にとってきてあげる』っと。

朝食も、お昼も食べたいだけ食べている私が、朝から水も飲んでいない彼女から貰うというのはとても気がひけるが、人に与えることや、食を共にするのもラマダンの時期にイスラム教徒が大事にしていることらしいので、ありがたく頂戴することにした。

日が沈んで先ず口にするのが栄養価が高く、かつ消化しやすいと言われているデーツ(ナツメヤシの果実)、そのあとに水か暖かいミルクを飲み、このお粥を食べるのだそうだ。

タッパになみなみ入ったお粥。きっとこれをまた家族で分け、みんなで食べるのだろう。
中華系のお粥に比べて色は黄色っぽく、人参やトウモロコシなどの具も入っている。蓋を開けた瞬間シナモンの香りがした。

カルダモンやクローブなどスパイスが効いているが味はとっても優しく食べやすい。こんなに美味しいのなら普段ホーカーで売っていれば食べるのに。。!

やっぱり未だ自分で並んでもらうという気はないので、また次の機会はないと思うが他のモスクはどんな味付けなのか興味がある。因に今回はオーチャード、パラゴンの裏にあるAl-Falahモスクからのものだった。